姫路市の皮膚科・脱毛｜いっかく皮膚科クリニック

こんにちは、いっかくです🦄

本日は酒さの全国講演会にオンライン参加しました。

平日18-19時頃にもWebセミナーが開催されることが多いのですが、診療中のため、なかなか参加が困難な状況で、本日は祝日のため参加できました。

酒さは、赤ら顔を呈する鑑別疾患の一つです。

酒さの治療が難しいのは、必ずしも酒さ単独の症状を呈するのではなく、アトピー性皮膚炎、接触皮膚炎、脂漏性皮膚炎が合併していることもよくある点です。

つまり、酒さとアトピー性皮膚炎を合併している場合、酒さとして正しい治療を行っていても、アトピー性皮膚炎が悪化し、全体として症状は悪化しているように見えてしまいます。

アトピー性皮膚炎以外にも、酒さに接触皮膚炎（かぶれ）を合併していることもあります。

接触皮膚炎の検査にはパッチテストを行います。シャンプーなども「昔から使用しているから大丈夫」ではありません。

このようにアトピー性皮膚炎や接触皮膚炎などの合併も考慮し、アトピー素因の確認やかぶれの原因の確認をします。

難しいのは、酒さと正しく診断されても、速効性のある特効薬がないため治療に時間がかかることです。数年かかることも多いです。

なかなか治らないため患者さんもクリニックを転々とし、その場合、これまでの経過を追うことができないため、さらに難治になってしまいます。

毛細血管拡張にはVビームなどのレーザーを使用することもあります。

酒さには体質的な素因があり、一旦症状が良くなっても、再発することもあります。じっくり治療に取り組みましょう。

参考）
・酒さナビ

・当院の赤ら顔ページ