ほくろ・いぼ
Mole Wart
顔や首によくできる小さなできもの(腫瘍)には、
ほくろ、脂漏性角化症(しろうせいかくかしょう)、軟性線維腫(アクロコルドン)、脂腺増殖症、老人性血管腫などがあります。
多くの場合はこのような良性のできものですが、中には皮膚がん(基底細胞癌、有棘細胞癌)や、
ほくろのがんと言われるメラノーマ(悪性黒色腫)などの悪性腫瘍の場合もあります。
本ページでは、頻度の多い、ほくろといぼ(軟性線維腫:アクロコルドン、脂漏性角化症)の特徴と治療について記載しています。
お顔のできものは非常に多くの種類があります。
本ページに記載していないできものについてもしていますので、気になる症状があれば皮膚科を受診の上、お気軽にご相談ください。
ほくろは、医学的には色素細胞母斑(あるいは色素性母斑、母斑細胞母斑)と呼ばれます。
ほくろにも種類があり、よくある通常のほくろ以外にも、生まれつきの先天性のほくろや、ほくろの細胞が少し深い部分(真皮内)にあるため青黒く見える青色母斑、メラノーマと鑑別が難しいスピッツ母斑などがあります。
ほくろの治療をする際に最も大切なこと、それは「ほくろをほくろと診断すること」です。ダーモスコピーを用いて観察し、基底細胞癌やメラノーマなどの可能性が疑われる場合には皮膚生検や手術を選択します。ほくろをほくろと診断して初めてレーザーによる治療が可能になります。
顔面や頭部のほくろのほとんどはレーザー治療が可能です。
当院ではCO2RE(コア)というスキャナーモード付きのCO2レーザーで治療しています。
点ではなく面でレーザー照射が可能なので、傷がきれいに仕上がります。
ただし、全く何もなかったかのように消し去るわけではありません。ほくろの大きさや深さによりますが、ニキビ痕のような痕が残ります。
【メリット】
手術と比較して短時間で治療が終わり、メスで切らずに治療できます。メスで切った場合にはほくろの直径よりも長い線状の傷跡が残ります。レーザーではほくろを削り取りますので、ニキビ痕のように治り、傷跡が目立ちにくいです(ただし、大きさや部位などによります)。
【デメリット】
自費診療になります。ほくろを消し去るわけではありません。頻度は多くありませんが、手術よりも再発する可能性があります。体質や部位によっては肥厚性瘢痕やケロイドを生じることもあります。治療の後は、傷がふさがるまで2~3週間の処置が必要です。
料金
自費診療/麻酔料金込み
1カ所につき | 10,000円 (税込)11,000円 |
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頭部:15,000円 (税込)16,500円 |
・治療後に必要な処置テープ代金込み。
・再発の場合:治療日から半年以内に受診されると治療費用無料(1回まで)。
ほくろの病理組織検査を行う場合(少しでも悪性の可能性がある場合)、なるべく再発させたくない場合などの場合には手術を選択します。
局所麻酔後にメスで切除して縫合します。術後1週間で抜糸します(手掌、足底は2週間後に抜糸します)。
症状によっては基幹病院にご紹介させていただく場合もあります。
【メリット】
保険適用です(1万円程度)。
切除したほくろを病理検査に提出しますので、細胞レベルで良性か悪性かの診断をつけることが可能です。
【デメリット】
ほくろの直径よりも長い線状の傷跡が残ります(消えません)。体質や部位によっては肥厚性瘢痕やケロイドを生じることもあります。
首いぼ・ワキいぼ
アクロコルドン、軟性線維腫
首の周りやワキに、米粒くらいの少し盛り上がったやわらかいブツブツが多発するいぼです。年齢とともに徐々に増加してきます。比較的大きいものが体などにできることもあります。
茶いぼ・黒いぼ
脂漏性角化症(しろうせいかくかしょう)
年齢や紫外線の影響によって顔にできやすい茶色~黒色の良性のイボです。肌色のこともあります。頭や体などにもできます。
その他のいぼ
他にも、尋常性疣贅(ウイルス性のイボ)、脂腺増殖症、汗管腫、線維性丘疹、毛包腫、尖圭コンジローマなど、いぼ状のできものには多くの種類があります。いぼに見える日光角化症や有棘細胞癌などの悪性腫瘍もあります。
良性の場合には放置しても問題ありませんが、見た目、盛り上がり、引っかかりなどが気になる場合は治療をご検討ください。
保険適用です。およそ2週間おきに繰り返します。
【メリット】
保険適用のためレーザーと比較して費用が安く済みます。治療後に特に処置を要しません。洗顔、シャンプー、お化粧などもいつも通り可能です。
【デメリット】
液体窒素によりいぼは徐々に小さくなるか、小さないぼではポロっと取れることもありますが、およそ2週間おきに治療を繰り返す必要があります。液体窒素による痛みや水疱が生じることがあったり、繰り返すことで皮膚に色素沈着を生じることがあります。脂漏性角化症では盛り上がり部分が平坦になった後にも元の茶色い色が残ることがあります。
当院ではCO2RE(コア)というスキャナーモード付きのCO2レーザーで治療しています。
なるべく傷跡が目立たないように丁寧なレーザー治療を心がけていますが、いぼを何もなかったかのように消し去るわけではありません。
【メリット】
原則として1回で取り切ることが可能です。ただし、再発することもあります。
【デメリット】
保険適用外のため液体窒素より高額になります。料金は大きさや個数によります。傷が治るまで約2~3週間の処置が必要です。
料金
自費診療/麻酔料金込み
首いぼ・ワキいぼ (アクロコルドン、軟性線維腫) |
|
---|---|
基本料金 | 2,000円 (税込)2,200円 |
1個につき | 1,000円 (税込)1,100円 |
茶いぼ・黒いぼ (脂漏性角化症) |
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5mm未満 | 5,000円 (税込)5,500円 |
5mm以上 | 5mmごとに+5,000円 (税込)5,500円 |
【多数の場合】 ご相談の上、料金を決定いたします。 |
いぼの病理組織検査を行う場合(少しでも悪性の可能性がある場合)、液体窒素やレーザーでは治療が困難な場合などに手術を検討します。
局所麻酔後にメスで切除して縫合します。術後1週間で抜糸します。
いぼの状態などによっては病院に紹介させていただく場合もあります。
【メリット】
保険適用です(1万円程度)。
切除したほくろを病理検査に提出しますので、細胞レベルで良性か悪性かの診断をつけることが可能です。
【デメリット】
線状の傷跡が残ります(消えません)。体質や部位によっては肥厚性瘢痕やケロイドを生じることもあります。
【1】
ほくろ・首いぼの
レーザー治療をご希望の方
上記の「CO2RE(コア)について」のページをよくお読みになり、
下記から診察のご予約をお願いします。
ほくろ・いぼの診察のみ、首いぼ以外のいぼ治療、首いぼの液体窒素での治療をご希望の場合は、
こちらから予約を取らず、下記の皮膚科の順番予約からご来院をお願いします。
【2】
ほくろ・いぼの診察や
液体窒素での治療をご希望の方
ほくろ・いぼの診察、首いぼ以外のいぼ治療、首いぼの液体窒素での治療を
ご希望の場合は、
下記の皮膚科の順番予約からご来院をお願いします。