爪の状態を診察の上、お一人お一人に適した治療方法をご提案させていただきます。
爪の状態により、複数の治療方法を組み合わせる場合もあれば、一つの治療法にこだわらず、爪の生える時期によって治療方法を変更していく場合もあります。
まずは一度診察を受けて下さい。その上で適した治療をご提案いたします。
予約制の治療を受けられる際には、つま先に余裕のある靴やサンダルをはいて、あるいはお持ちになってご来院ください。
爪が食い込んでいる部分の皮膚を引っ張るようにテープを貼ることで痛みをやわらげることができます。やり方を覚えるとご自宅でも簡単にできます。
爪が皮膚に食い込んでいる部分にクッションのように綿をつめることで、爪が直接皮膚に当たらないようになり痛みをやわらげることができます。
2019年に新しく開発された巻き爪矯正器具「巻き爪マイスター」での治療を行っています。Uフックを爪の両側縁に引っかけ、超弾性合金ワイヤが持続的に爪の彎曲を矯正します。通常、矯正開始2週間には痛みが減少し、1~2ヵ月装着を続けていれば巻き爪は改善しますが、個人差があり、重度の巻き爪の方では3ヵ月以上かかる場合もあります。
2021年11月より「ダブルワイヤ」タイプが新発売されましたが、当院はその開発に協力させていただきました。
2023年4月に「リネイルゲル」が発売されました。有効成分のアセチルシステインが爪のケラチンに含まれるジスルフィド結合を還元して開裂し、爪を軟化する外用剤です。巻き爪マイスターを装着後に、爪に塗布することで爪の矯正効果が高まります。およそ24時間後に洗い流します。
ご希望の方は、治療に適しているか診察が必要ですので、まずは受診をお願いします。
爪を深くななめに切ってしまった部分(深爪)に人工の爪を作成することで、食い込んだ爪の角(かど)が皮膚にあたらなくなり、痛みをやわらげることができます。
処置の際に痛みが強ければ局所麻酔を使うこともあります。処置後当日から入浴も可能です。
処置後は食い込んだ部分の爪が徐々に前に伸びてきますので、爪の角をななめに切らないようにすることが大切です。
爪が皮膚に食い込んで炎症を起こし、赤い肉芽が盛り上がっている場合に有効です。
食い込んでいる爪の部分にチューブをはさんで固定することで、皮膚に爪が当たらなくなり、皮膚の腫れや痛みも改善します。炎症も治まり赤い肉芽も徐々に小さくなっていきます。処置の際に痛みが強ければ局所麻酔を使います。処置後当日から入浴も可能です。
爪は徐々に伸びますので自然にチューブは取れますが、そのころには炎症や痛みはおさまっています。
爪の先に2カ所の小さな穴をあけて、特殊なワイヤーを通します。
ワイヤーがまっすぐに戻る力を利用して、弯曲した爪を平らな形に戻します。
ワイヤーを通すため、ある程度爪が伸びている必要があります。
局所麻酔は使いません。
処置後当日から入浴も可能です。
フットケアとは文字通り、フット(足)をケアすることです。足の皮膚症状、例えば水虫、たこ・うおのめ、まき爪、靴ずれなどを治療することもフットケアの一つです。
水虫を放置すると、水虫で弱った皮膚から細菌が侵入して足に感染症を起こし、蜂窩織炎(ほうかしきえん)といって熱が出て足が赤く腫れ上がることもあります。
特に糖尿病のある方は、フットケアが大切です。
下肢切断に至る患者さんの半数以上は糖尿病の患者さんと言われています。糖尿病や動脈硬化がある場合には、足の血行が悪くなり、足の指が黒く壊死する(壊疽になる)こともあり、その場合には足の切断が必要になることがあります。
糖尿病の網膜症などで、視力が低下している場合、ご自分で十分に足を観察できないこともあります。糖尿病の神経障害などで、足の感覚が鈍い場合、痛みにも鈍感になるため、症状がかなりひどくなるまで気づかないこともあります。
糖尿病などの合併症があったり、免疫力が下がった人では、傷口が治りにくかったり、感染症にかかりやすくなるため、壊死性筋膜炎という命の危険をともなう重症の感染症になることや、足だけでなく細菌が全身にまわり致命的になる場合もあります。
このように水虫、糖尿病、動脈硬化などが元となり、足から感染を起こして重い全身症状に進行する場合があります。水虫などの足の皮膚症状を放置せずにしっかりと治療し、糖尿病、高血圧、高脂血症などの内科的な治療もしっかり行い、フットケアでご自分の足をいたわり大切にしましょう!
爪が皮膚に食い込んで、炎症や痛みが生じやすくなります。
先端の皮膚が隆起し、爪の伸長が妨げられて変形しやすくなります。
靴などに圧迫されて、痛みや爪の変形が生じやすくなります。
ABI(Ankle Brachial Index)とは、手足の血圧の比(足関節/上腕動脈)の数値です。ABIを測定することで、動脈硬化を評価することができます。
正常値は0.9から1.3ですが、0.9以下の場合は、下肢閉塞性動脈硬化症(ASO、末梢動脈疾患(PAD))が疑われます。なお、1.4以上では動脈の高度石灰化が疑われます。
動脈硬化により足の血行不良が生じると、下記のような症状が出現します。
足の動脈硬化があるということは、同時に足以外の部位にも動脈硬化がある、つまり、脳梗塞や心筋梗塞の危険にもさらされているということです。
特に糖尿病、高血圧、高脂血症(脂質異常症)のある方は要注意です。
足の閉塞性動脈硬化症の治療には、抗血小板薬による薬物療法や運動療法に加えて、重症度により血管内治療(EVT)やバイパス手術などを検討します。
内科などの診察の際には、靴下を脱いで、足まで診察する機会はそれほど多くありません。一方、水虫や陥入爪・まき爪で、足を診察する機会の多い皮膚科医は、患者さんの足の異常をいち早く発見し、足を守る(救肢する)門番の役割を果たしています。
当院では「皮膚」しか見ないのではなく、「皮膚」を通して、血管を含む全身状態まで考慮して診療に当たっています。
ベッドに仰向けに寝て、両腕と両足首に血圧測定用のカフを巻いて血圧を測定するだけです。患者さんの負担はほとんどありません。
保険適用で、検査費用は3割負担で300円、1割負担で100円です。
特に高齢者や糖尿病・高血圧・脂質異常症(高脂血症)のある方は、一度測定をおすすめします。
あなたの足を守るために、お気軽に医師にご相談ください。
★このホームページは当クリニックを受診される方が、参考のためにご覧いただくページです。医学は日々進歩しており、記載している内容が最新でない可能性もあります。同じ病名や症状でも、治療方法はお一人お一人異なりますので、自己判断されず必ず医師にご相談ください。
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