ダーモスコピーとは皮膚表面の光の乱反射をおさえながら、皮膚のシミやできものを痛みなく詳細に観察できる機器です。
内科医にとっての聴診器、というべき皮膚科医に取って必須の診察器具です。
ほくろ、脂漏性角化症(老人性のいぼ)、悪性黒色腫(メラノーマ)、基底細胞癌など、皮膚のできものの診断に活躍します。
できものでは、実際には切除してみないと診断がつかない、ということも多いのですが、見逃してはいけないものを見逃さないために、ダーモスコピーで皮疹の性状をしっかりと観察します。
ダーモスコピーは、ほくろやシミをレーザーで治療する際にも必須の器具です。
「ほくろをほくろと診断する」
「シミをシミと診断する」
当たり前のことですが、この当たり前のことがとても大切で、かつ非常に難しいのです。
これを怠って、何でもかんでもレーザーをすると、万が一悪性腫瘍だった場合に大変なことになります。
ほくろあるいはシミかどうか、ダーモスコピーで完全に診断できない場合や少しでも迷う場合には、レーザーではなく、手術で治療します。
手術では採取した皮膚組織を病理組織検査で確認できますので、細胞レベルで悪性ではないかを含めてしっかりと診断をつけることが可能です。
ダーモスコピーは、できものの診断以外にも、乾癬の診断に参考になったり、疥癬(→詳しくはこちら)の診断の際にヒゼンダニや疥癬トンネルを見つけるのにも大変役に立ちます。
みなさんは「皮膚がん」ってご存じですか?
日本人の高齢化とともに、実は「皮膚がん」は大幅に増加してきているがんなのですが、胃がん・肺がん・大腸がんなどの有名ながんと違い、「皮膚がん」はあまり知られていません。
「皮膚がん」と診断された患者さんは「まさか自分が皮膚がんになるなんて」と驚かれることが多いです。皮膚がんは、進行が早いものから遅いものまで色々ですが、中には残念ながらかなり進行してから皮膚科を受診される方もおられます。
皮膚がんは早期発見し、早期治療すれば決して恐ろしいものではありません。
少しでも気になる皮膚症状があれば、どんなことでも気軽に遠慮なくご相談ください。
皮膚腫瘍の専門病院での勤務経験を生かし、皮膚がんを最前線で食い止めるよう全力を尽くします。
もちろん、当院で対応が難しい患者さんにつきましては速やかに適切な基幹病院へご紹介させていただきます。
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