乾癬(かんせん)乾癬(かんせん)
背景背景

乾癬(かんせん)

乾癬は、赤い発疹の上に、カサカサした白いふけや、かさぶたのようなものができる病気です。
発疹の数や形はさまざまで、摩擦などの刺激を受けやすいひじ、ひざ、おしり、頭などに多くできますが、からだのあらゆる場所に出ます。爪が変形してガタガタすることや、関節痛が出ることもあります。
近年、乾癬患者さんの数は徐々に増加しつつあり、国内に10万~20万人とも言われています。乾癬の原因ははっきりわかっていませんが、「体質的な素因」と、さまざまな「環境因子」が関連していると考えられています。乾癬はウイルスや細菌によるものではありませんので、人にうつす心配はありません。

乾癬

乾癬の病型

  • 尋常性乾癬:いちばんよく見られる通常のタイプです。
  • 膿疱性乾癬:膿(うみ)を伴うタイプです。
  • 関節症性乾癬(乾癬性関節炎):関節痛を伴うタイプです。
  • 乾癬性紅皮症:全身が真っ赤になるタイプです。
  • 滴状乾癬:小さな皮疹が多発するタイプです。

当院での治療

乾癬は出たり引いたりを繰り返すため、症状には波があります。
症状をなるべく軽く抑えた状態(寛解)を維持することが治療の目標になります。
長く付き合っていかなければならないことが多いため、定期的に皮膚科専門医を受診し、良い状態を維持するためにしっかりと治療を継続することがとても大切です。

外用療法(ぬり薬)

毎日決められた薬を、決められた回数きっちりと塗ることが大切です。乾癬の皮膚症状に応じて、副作用を確認しながら、ぬり薬を使い分けます。

ステロイド外用薬

皮膚の炎症をおさえ(抗炎症作用)、免疫反応を調整する作用をもちます。強さは5段階あり、ぬる場所や皮膚の症状に合わせて選択します。

活性型ビタミンD3外用薬

表皮の角化細胞の増殖・分化に作用します。ステロイド薬よりも効果の発現は遅いですが、寛解期間(症状が治まっている期間)を長く維持することができます。

配合外用薬

ステロイドと活性型ビタミンD3の2種類が配合されたぬり薬で、相乗効果により速やかな効果が期待できます。

光線治療

ぬり薬では治りにくい部分や、広い範囲に皮膚症状がある場合に行う治療です。
当院では、部分的に照射するタイプと、全身に照射するタイプの2種類の機器を完備しています。光線治療は、内服薬や注射薬のように副作用を心配する必要がほとんどないため、多くの患者さんにとってまず試してみても良い優れた治療法です。
光線治療により、長期に寛解(病状が治まっている状態)を維持でき、ぬり薬の使用量や副作用を減らすことができます。

光線療法について詳しくはこちら
光線療法

内服療法(のみ薬)

抗ヒスタミン薬

かゆみの症状がある場合に、内服していただきます。

アプレミラスト(オテズラ)

2017年に日本に導入された乾癬に対する新しい内服です。
ホスホジエステラーゼ4(PDE4)を阻害することで(PDE4はcAMPを不活性型のAMPに分解する酵素です)、細胞内cAMP濃度を上昇させて炎症性メディエーターの産生を調整し、乾癬の症状を抑える効果を発揮します。
ぬり薬や光線治療だけではなかなか良くならない方、爪や関節症状のある方、何らかの事情で生物学的製剤が適応にならない方などに適しています。
主な副作用は下痢、悪心、頭痛です。治療費用は1ヵ月で約2万円弱(3割負担)になります。妊婦さんには使用できません。くわしくは医師にご相談ください。

【オテズラ錠についての情報サイト】
(オテズラDAYS:https://otezla-japan.jp/)

生物学的製剤(注射薬)

他の治療法でも効果がない重症の患者さんや、関節症状がある場合などに行います。
効果の高い治療ですが、治療費用が高額であり、副作用を厳重に管理する必要があるため、日本皮膚科学会で承認された施設のみで行っている治療です。
現在当院では行うことはできませんが、院長が基幹病院に勤務中に行っていた治療法ですので、治療法についてご相談をさせていただくことは可能です。
生物学的製剤が適応となる場合やご希望の方は、紹介状を作成させていただきます。

生物学的製剤(注射薬)

生物学的製剤の一覧

  • レミケード(インフリキシマブ):抗TNF-α
  • ヒュミラ(アダリムマブ):抗TNF-α
  • ステラーラ(ウステキヌマブ):抗IL12/23p40
  • コセンティクス(セクキヌマブ):抗IL-17A
  • トルツ(イキセキズマブ):抗IL-17A
  • ルミセフ(ブロダルマブ):抗IL-17受容体A
  • トレムフィア(グセルクマブ):抗IL-23p19
  • スキリージ(リサンキズマブ):抗IL-23p19
  • シムジア(セルトリズマブペゴル):抗TNF-α
  • イルミア(チルドラキズマブ):抗IL-23p19

日常生活で気をつける事

  1. 皮膚への刺激は避けましょう
  2. 食事はバランス良く食べましょう
  3. お酒は飲み過ぎに注意しましょう
  4. タバコは控えましょう
  5. 風邪などの感染症に気をつけましょう
  6. 入浴はこまめにしましょう
  7. 日光浴は適度にしましょう
  8. ストレス解消を心がけましょう
生活習慣生活習慣

☆まめ知識:メタボリックシンドロームと乾癬

メタボリックシンドロームと皮膚の病気である乾癬は、何の関係もないように思われるかもしれません。
しかし、乾癬は、TNF-α(ティーエヌエフアルファ)という免疫や炎症に関係する伝達物質(サイトカイン)が病態に深く関わっていることがわかっています。
TNF-αにより炎症が持続すると、体内で分泌されているインスリンの抵抗性が増し(効きにくくなり)、コレステロールや中性脂肪が増加して脂質異常(高脂血症)になり、動脈硬化が進行します。

メタボリックシンドローム

このようにTNF-αによる炎症が起こっている乾癬をお持ちの方は、メタボリックシンドロームを合併しやすく、心筋梗塞や脳梗塞、2型糖尿病、高脂血症、高血圧を発症しやすいため、寿命にも影響することが知られています。また、痛風などの高尿酸血症があるとTNF-αが産生されるため、乾癬を悪くする可能性があります。
さらに、関節症状のある乾癬(関節症性乾癬)では、これらの疾患を合併する頻度がさらに高いとされています。ぶどう膜炎や結膜炎を合併することもあります。
以上のように、乾癬は皮膚だけの病気と思わず、「乾癬は全身疾患である」ということをご理解いただき、メタボリックシンドロームに注意しながら、内科的な管理もしっかり行っていくことが非常に大切です。

乾癬患者さん応援ソング!
「晴れゆく道」

乾癬ドットコム
晴れやかソライアシスライフ
痛い乾癬.com
日本乾癬患者連合会
NPO法人東京乾癬の会 P-PAT
いっかく皮膚科クリニック
いっかく皮膚科クリニックは、姫路市広畑区にある皮膚科医院です。皮膚科の診療とともに、皮膚腫瘍の手術、シミ・ほくろ・イボ治療、医療レーザー脱毛などの美容皮膚科診療を行います。

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