姫路市の皮膚科・脱毛｜いっかく皮膚科クリニック

こんにちは、いっかくです🦄

10月13日(日)に第75回日本皮膚科学会中部支部学術大会に参加しました。

昔と違ってweb参加できる機会が増えてきましたが、久しぶりに名古屋まで現地参加してきました。

最近は、8月末に現地参加できなかった美容皮膚科学会をオンデマンドで聴講したり、抗加齢医学会の講習会をオンデマンドで聴講したり、日々のWebセミナーの視聴をしたり、私のパソコンからは毎日講演が流れている状態です。

やはり現地参加は良いですね。例えばミュージシャンのライブをYouTubeで見るのと、実際のライブ会場で体験するのが全く違ように、現地では会場の雰囲気や講演者の熱意などを感じることができます。

今回の中部支部学術大会で特に印象に残ったのは、元山梨大学皮膚科島田教授によるプレナリー講演『日本の科学技術の凋落－その原因と対策』です。

「トップ10%論文数」という指標がありますが、これは論文の引用回数の多さを測ることで研究力のレベルを評価するものです。日本は10年以上前に中国に抜かれ、その後も低下の一途を辿り、現在は韓国、スペインに抜かれ、さらにはイランにまで抜かれ、現在世界13位に低迷しています。

これは財政難を理由に全く研究費を出さない日本政府の無策が原因の一つです。
かつて年間1兆2000億円だった研究費は年々削減され、現在では2000億円削減されて約1兆円にまで減額されています。このような環境では、十分な研究ができるわけがありません。

一方で、コロナにはおよそ100兆円が注ぎこまれ、100年分の研究費が消費されました。財政難が嘘であることは明白です。

私のように研究をしていないクリニックの立場の者が言うのも何ですが、このままでは日本の将来に不安を覚えます。

現在、日本はG7（世界の主要先進国7か国）の一つですが、これは先人の努力の賜物です。今後さらに日本が凋落していくことは目に見えています。

しかし、心配するだけではどうにもなりません。日本の将来のため、子供たちのためには、一人一人が目の前の自分にできることを一生懸命やるしかないと感じています。