姫路市の皮膚科・脱毛｜いっかく皮膚科クリニック

こんにちは、いっかくです🦄

以前から、ダイエット目的に糖尿病の治療薬（GLP-1受容体作動薬、GIP/GLP-1受容体作動薬）の不適切処方が問題視されていますが、今年の4月と6月に日本糖尿病学会、製薬会社から適正使用の声明が改めて発表されました。

自費診療だけではなく、あろうことか糖尿病を専門としない皮膚科などのクリニックでも保険適用で処方されているケースもあるようです。

糖尿病患者さん以外に使用した場合、思わぬ健康被害が発現する可能性あります。

医学の進歩により、糖尿病で悩んでいる患者さんにとって素晴らしい薬剤が近年次々に開発されていますが、このような不適切処方により、薬剤が供給不足に陥る可能性があります。
本当に薬を必要としている糖尿病患者さんに薬が行き渡らなくなり、患者さんが不利益を被ることがあっては断じてなりません。

医師のモラルが問われます。

参考記事）
2023年4月12日　日本糖尿病学会
GLP-1受容体作動薬およびGIP/GLP-1受容体作動薬の適応外使用に関する見解を公表しました。
http://www.jds.or.jp/modules/important/index.php?content_id=191
「不適切な薬物療法によって患者さんの健康を脅かす危険を常に念頭に置き､誤解を招きかねない不適切な広告表示を厳に戒め、国内承認状況を踏まえた薬剤の適正な処方を行ってください。また、特に本学会専門医による不適切な薬剤使用の推奨は、糖尿病専門医に対する国民の信頼を毀損するもので本学会として認められるものでないことを警告します。」

2023年6月1日　ノボノルディスクファーマ
GLP-1 受容体作動薬及び GIP/GLP-1 受容体作動薬の適正使用に関するお知らせ
https://www.novonordisk.co.jp/news/glp-1_proper_use.html

2023年6月1日
GLP-1ダイエット、製薬4社が注意喚起
https://medical.jiji.com/news/56947