院長が日々の雑感・つぶやきを投稿するブログです。
こんにちは、いっかくです🦄
医学は日々進歩しています。
私が研修医の時代と、現在の医療は大違いです。
医師国家試験向けの参考書も年々分厚くなっています。
以下に、最近発売になった皮膚科の新薬をご紹介します。
★ラピフォートワイプ
わき汗(原発性腋窩多汗症)に対するお手ふきタイプの塗り薬です。
新薬のため、1回につき14日分(14枚)の処方が可能です。
他にもエクロックゲル、塩化アルミニウム(自費)という塗り薬もあります。
お悩みの方はぜひご相談ください。
★ビンゼレックス
乾癬に対する注射薬、生物学的製剤(biologics:通称バイオ)です。
これでバイオは11種類になりました。
乾癬の治療では、塗り薬を基本とし、さらに光線療法やオテズラ(内服薬)がありますが、関節症状や皮疹が広範囲の場合には、このような注射薬(バイオ)での治療を考慮します。
当院は生物学的製剤認定施設ですので、ご希望の場合、あるいはどのような治療か知りたい方はお気軽にご相談ください。
★ロゼックスゲル
これは新薬ではなく、適用追加です。
以前からロゼックスゲルは「がん性皮膚潰瘍部位の殺菌・臭気の軽減」で保険適用がありました。
ロゼックスゲルは以前から酒さに対して効果があることがわかっていましたので、当院でも自費診療として処方していた薬です。
この度ついに『酒さ』に対して保険適用となりました!
★モイゼルト軟膏
アトピー性皮膚炎に適用となる、プロトピック軟膏、コレクチム軟膏に続く、第3番目の非ステロイド外用薬です。
この塗り薬は何と赤穂市で開発されました!
3割負担で1本10gがおよそ450円と高価な塗り薬です。
ちなみに、薬価は
ステロイド<プロトピック<コレクチム≒モイゼルト
です。
非ステロイドの塗り薬が3種類になりましたが、決してステロイドの塗り薬が不要になったわけではありません。
基本的には、比較的強い症状にはステロイドの塗り薬、軽症の皮膚症状に対しては非ステロイドの塗り薬を使用しますが、詳しい使い分けは皮膚科医にご相談ください。
★オルミエント、リンヴォック、サイバインコ
いずれもアトピー性皮膚炎に対する新規の内服薬(JAK阻害薬)です。
アトピー性皮膚炎も乾癬と同様に、基本は塗り薬、さらに光線療法ですが、中等症から重症の患者さんには、内服JAK阻害薬が選択肢になります。
下記のような注射薬ではないので、痛みに弱い方はこちらがおすすめですが、内服開始前にはレントゲンなどの検査が必要になりますので、まず病院へご紹介させていただきます。
★ミチーガ(予定)
アトピー性皮膚炎に対する新規注射薬です。
現在デュピクセントという注射薬がありますが、この度さらにかゆみに対して効果的といわれる注射薬が選択肢として増えることになりました。
発売されれば当院でも処方していく予定です。
★このホームページは当クリニックを受診される方が、参考のためにご覧いただくページです。医学は日々進歩しており、記載している内容が最新でない可能性もあります。同じ病名や症状でも、治療方法はお一人お一人異なりますので、自己判断されず必ず医師にご相談ください。
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