院長が日々の雑感・つぶやきを投稿するブログです。
こんにちは、いっかくです🦄
糖尿病、喫煙、高齢者、メタボなどの患者さんでは動脈硬化のリスクがあります。
閉塞性動脈硬化症(ASOあるいはPAD)では、足の血流が悪くなります。特に冬の時期は血行が悪くなるので要注意です。
その結果、足に傷ができた時に、傷が治りにくい、あるいは感染を併発して足の傷が急速に悪化するなどの症状が現れることがあります。
重症な場合には、救命のために、足の指、下腿、大腿を切断する必要があり、私も勤務医時代にこのような患者さんの対応をしていました。
傷を診察することが多い皮膚科医が窓口になって発見する可能性のある疾患が、この閉塞性動脈硬化症です。
さらに重症である重症下肢虚血(CLI)の患者さんでは、1年後に4分の1の患者さんが亡くなってしまいます。
通常、閉塞性動脈硬化症では、間欠性跛行(かんけつせいはこう)という軽症の症状から、徐々に重症な症状に症状が進行します。
しかし、日本人では約2分の1の患者さんが突然、重症下肢虚血を発症するという特徴があります。
閉塞性動脈硬化症は、早期発見がとても大切です。
そのために大いに役に立つのがABI検査です。
ABI検査では下肢と上肢の血圧を測定するだけで、動脈硬化を評価できます。
痛くも痒くもない、ただ寝転んで血圧を測るだけです。
しかも3割負担で300円、1割負担だと何と100円!
足の傷をきっかけに動脈硬化を発見した場合、病院にご紹介し、どこの血管が細くなっているのか、あるいは詰まっているのかをCT、MRI、血管造影などで詳しく検査をしてもらいます。
その後、必要によりカテーテル治療やバイパス治療などを検討します。
当院は皮膚はもちろん、足の救済(救肢)にも貢献できればと考えています。
足の傷ができた患者さん(特に治りにくい患者さん)や、動脈硬化の検査を受けたい患者さんは当院にお気軽にご相談ください。
フットケア(足のケア)については、こちらもご覧ください。水虫の説明の下の方にあります。
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